こんにちは。アヒルのマー君です。
ビリー・ジョエルの「ニューヨーク物語(Turnstiles)」というアルバムをご存知でしょうか?
このアルバムは、1976年にリリースされたソロデビュー後4作目にあたり、商業的には失敗(売れなかった)しましたが、ビリー・ジョエルのアルバムの中では評価が高い1枚です。
そして、ビリー・ジョエル自身がプロデュースしたアルバムでもあります。
物語性があって個人的に好きなアルバムです。
アルバムのテーマ
このアルバム「ニューヨーク物語」の原題の「Turnstiles」は直訳すると「改札口」です。
それを示すようにジャケット写真は、ニューヨークの地下鉄の改札口です。
そしてこのアルバムには、ニューヨークの地下鉄の改札を通り過ぎるさまざまな人生を背負った色々な人のことをテーマにした曲が収録されています。
収録曲
<Side:A>
1.さよならハリウッド(Say Goodbye to Hollywood)
2.夏、ハイランドフォールズにて(Summer, Highland Falls)
3.踊りたい(All You Wanna Do Is Dance)
4.ニューヨークの想い(New York State of Mind)
<Side:B>
1.ジェイムズ(James)
2.プレリュード/怒れる若者(Prelude/Angry Young Man)
3.楽しかった日々("I've Loved These Days)
4.マイアミ2017 (Miami 2017 (Seen the Lights Go Out on Broadway))
ジャケット写真の解説
ジャケットの表面に写っている人達は、このアルバムに収録されているそれぞれの曲の主人公だと言われています。
私なりに消去法で推測して当てはめてみました。如何でしょうか?
皆さんもぜひ推測して下さい。面白いと思います。
<前列の左側の男女>
・楽しかった日々
<前列の右側の老婦人と男の子>
・マイアミ2017
<後列の左から1番目の男性>
・プレリュード/怒れる若者
<後列の左から2番目の男性>
・ジェイムズ
<後列の左から3番目の女性>
・踊りたい
<後列の左から4番目の男性>
・さよならハリウッド
<ビリー・ジョエル本人>
・夏、ハイランドフォールズにて
・ニューヨークの想い
収録曲の紹介
私が印象に残っている曲をエピソードと併せて紹介したいと思います。
ニューヨークの想い(New York State of Mind)
ニューヨーク生まれのビリー・ジョエルですが、デビューから暫くの間はロサンジェルスで活動していました。
生まれ故郷のニューヨークを懐かしんで書いた曲なのではないでしょうか。哀愁漂うメロディーがとても好きです。
この曲は、色々なミュージシャンの方々がカバーされています。
日本ですと「J U J U」やジャズ・ピアニストの「秋吉敏子」がカバーしています。
プレリュード/怒れる若者(Prelude/Angry Young Man)
ピアノの連打から始まる長いイントロが特徴的な曲です。
「この曲、インストルメンタルなの?」と思ってしまう位にイントロ部分が長いです。
ちなみに、この曲はライブでは必ずと言って良いくらい演奏されます。
ビリー・ジョエル本人が、お気に入りの曲なのかも知れませんね。
マイアミ2017 (Miami 2017 (Seen the Lights Go Out on Broadway))
何かのサイレン音で始まる近未来のSF的な雰囲気の曲です。
戦争か何かで壊滅的に破壊されてしまったニューヨークのことを逃れてきたマイアミで語るといった内容の詞です。
ジャケット写真の前列の右側の老婦人が、孫の男の子にニューヨークの昔話を語っているのかなと勝手に想像してみたりします。
最後に
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
このアルバムは、商業的にはあまり成功しませんでしたが、アルバムとしての完成度はとても高いと思います。
地味なアルバムかもしれませんが、個人的に大好きなアルバムです。
もし機会がありましたら、一度聴いてみて頂けると幸いです。
<参考資料>
2008年:Sony Music Japan発売「BILLY JOEL THE STRANGER 30TH ANNIVERSARY EDITION」
同封:日本版ブックレット