こんにちは、アヒルのマー君です。
今日は、大好きなビリー・ジョエルのアルバム「ストレンジャー」について語ってみたいと思います。
「ストレンジャー」は、1977年にリリースされ彼をスターダムへといっきに導いた記念すべきアルバムです。
また、プロデューサーのフィル・ラモーンと初めてタッグを組んだアルバムでもあります。これ以降も2人は、タッグを組んでヒット曲をだし続けることになります。
それでは、レコードジャケットの写真や印象に残っている曲をエピソードを交えて解説していきます。
収録曲
<Side:A>
1.ムーヴィン・アウト (Movin' Out (Anthony's Song))
2.ストレンジャー (The Stranger)
3.素顔のままで (Just the Way You Are)
4.イタリアン・レストランで (Scenes from an Italian Restaurant)
<Side:B>
1.ウィーン (Vienna)
2.若死にするのは善人だけ (Only the Good Die Young)
3.シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン (She's Always a Woman)
4.最初が肝心 (Get It Right the First Time)
5.エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム (Everybody Has a Dream)
もちろん全曲、ビリー・ジョエルの作詞作曲です。
ジャケット写真の解説
ジャケット写真についてのエピソードを紹介したいと思います。
表面
<仮面>
アルバムのタイトルであるストレンジャー (The Stranger) に由来しています。
何の仮面か分からない様にするために「能面」が選ばれ、目の所は黒いテープでマスキングされています。
これは、当時の奥さんでありマネージャーだったエリザベスの発案だということです。
仮面が「能面」であることは、日本人の私達は一目で分かってしまいますが…
<壁に架けられたボクシングのグローブ>
ビリー・ジョエルがボクシングをしていた事が知られていますが、ちょうど映画の「ロッキー」がヒットしていた時期にも重なるので、もしかしたら意識したのかもしれませんね。
ちなみに、写真に写っているグローブは本人のものだそうです。
そう言えば、ビリー・ジョエルってシルヴェスター・スタローンに似ていませんか?
裏面
裏面に写っている人達は、このアルバムに係った方々です。
- 前列左の人:ベースのダグ・スティックマイヤー
- 前列真ん中の人:サックスとキーボードのリッチ・カナータ
- 前列右の人:ビリー・ジョエル
- 後列左の人:プロデューサーのフィル・ラモーン
- 後列右の人:ドラムのリバティー・デヴィット
どこで撮影したかについては不明です。
収録曲の紹介
私が印象に残っている曲をエピソードと併せて紹介したいと思います。
ムーヴィン・アウト (Movin' Out (Anthony's Song))
曲の中で「キャ、キャ、キャ、キャ」や「マ、マ、マ、マ」と聞こえてくるところがあってそこが印象的です。
このことについて、Clubhouseでレコード部を主催されている「レコード男子」さん(Twitter:@record_danshi)に意見を求めてみたところ「リズム的に韻を踏んで強調しているのではないかなと思うんですよね。」とのことでした。なるほど確かにそうかもですね。長年の疑問が解消されました。
ちなみに、曲の最後に流れる自動車の発進音は、ベースのダグ・スティックマイヤーの愛車「コルベット」の音を収録したものだそうです。
ストレンジャー (The Stranger)
私が、ビリー・ジョエルのファンになったきっかけの曲です。
ある日、ラジオから流れるヒットチャートを聴いてた時に、哀愁漂うピアノそして口笛で始まるとっても印象的な曲がありました。すぐにその曲に惹き込まれてしましました。それがこの曲でした。
この曲は、日本でのみシングルリリースされたそうです。
なので、海外の方にはあまり馴染みが無い曲かもしれません。
実際、私がサイパンに旅行した際にホテル専属の流しの方にこの曲をリクエストしたところ「ビリー・ジョエルは知っているけど、その曲は知らない」と言われました。
素顔のままで (Just the Way You Are)
「I want you Just the Way You Are」というフレーズがとても大好きです。
メロディアスでアルトサックスがとても素敵です。
この曲は、最初の奥さんのエリザベスに贈った曲だと言われています。
私も若き頃、ラブレターにこの曲の一節を拝借したことがあります。
今思い出すと穴があったら入りたいくらい恥ずかしいです…
イタリアン・レストランで (Scenes from an Italian Restaurant)
歌詞は、高校時代の恋人同士が結婚そして残念なことに離婚してしまった2人。その彼が彼女に、久し振りに昔行ったイタリアン・レストランで昔話に花を咲かせないかと誘うというストーリです。
最初は、スローテンポで始まって、昔話に入るあたりからアップテンポに転調して、最後にまたスローテンポで元の歌詞しに戻るといる展開がドラマティックな感じで大好きな曲です。
ちなみに、ニューヨークの57丁目(カーネギー・ホールの向かい)にある「フォンタナ・ディ・トレヴィ」というイタリアン・レストランが、この曲の着想を得た場所だと云われています。
若死にするのは善人だけ (Only the Good Die Young)
アップテンポな曲で、躍動感があって好きな一曲です。
歌詞の中に出てくる「ヴァージニア」は、実在の人物がモデルになっているそうです。
なんと、その娘はビリー・ジョエルが高校生の時に、口説き落とそうとしていた女の子で、敬虔なカトリック信者だったとのことです。
この曲の歌詞は、ちょっと難ありなので敬虔なカトリックの方が多い州ではラジオ局で放送禁止になったといういわく付きです。
でも、ビリージョエルはその様な州でコンサートする際は敢えて2曲演奏したりしたみたいです。
やんちゃとでも言いましょうか。そんなとこがビリー・ジョエルらしいところでしょうか…
シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン (She's Always a Woman)
「ストレンジャー」は、妻と付き合い始めの頃に「自分が好きなアルバムはこれなんだ」と言ってプレゼントしたアルバムでした。
妻が、その中で一番お気に入りなのがこの曲です。ピアノの旋律がとても気に入った様です。
最後に
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
この記事を読んで、ストレンジャーのアルバムを聴いた事がある方はまた聴きな直すきっかけに、聴いたことがない方は興味を持ってもらうきっかけになって頂けたら嬉しです。
<参考資料>
2008年:Sony Music Japan発売「BILLY JOEL THE STRANGER 30TH ANNIVERSARY EDITION」
同封:日本版ブックレット